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昨日も今日もテレビでは
「忘れない、3.11」
「忘れてはいけない3.11」
と言い続けている。
多分、これを書くと気分を害する人もいると思う。
でもどうしても書きたくなった。
何で、忘れてはいけないの?

福島、宮城、岩手の人たちは忘れて欲しくないかもしれない。
でも現実、今の報道は、茨城、千葉、栃木の人たちを忘れている、ように感じる。
神奈川、東京でも死者は出た。
これも忘れている、ように感じる。
人数が多いから、原発があるから、それ故、大変な事は多いとは思う。
しかし、茨城も福島には近い。
そしてかなりすごい被害が出ている。
千葉も液状化現象が今どうなっているか、私は知らない。
千葉や茨城の人たちは昨日をどのように迎えたんだろう。
東京や神奈川で身内を亡くした人たちはどのように昨日を迎えたんだろう。

大きな声に隠れた小さい声が失われている。
東京渋谷は3月11日の14時46分、立ち止まる人もなく、いつも通りだったと報道があり、何故かホッとした。
テレビの画面では、一斉に音がなくなった。
でも渋谷は違ったと思うと、ホッとした。

私は、
「忘れましょう」
と言っているのではない。
「忘れない」
という事は強制する事ではない。
それに「忘れない」って言っている報道で「忘れている」事がある事も気がついて欲しいって思った。

震災当時、買い物に走る東京の人たちに対して、バッシングがあった。
でも私たち東京に住んでいる人たちは、東北のひどい被害も目の当たりにし、自分たちも被災者だっていう意識をちゃんと持てないでいた。私はその気持ちが、不安をあおり、備蓄をしなくてはという衝動に走ったのだと思う。

2011年3月11日に大きな地震が来た。その後に津波も来た。
その地震で亡くなった方は、関東圏にも多く入る。
もし「あの日を忘れない」のであれば、その人達も入れて欲しい。