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カテゴリ:日本のPCA史

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日本のBEGの歴史について考えていました。
野島先生のHPに行き、BEG関係の書物などが7718本もすでにこの世に出ていることを知り、日本のBEG研究の深さに驚きました。

まだまだ真っ暗闇の中です。

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『臨床心理学』昭和27年初版(昭和44年20版)戸川行男編、金子書房があります。
目次を見てびっくりしました。
第1章 臨床心理学の意義
第2章 診断の方法
第3章 治療と処置
第4章 問題性質と問題行動
第5章 不良児
第6章 学業不振児
第7章 精神遅滞児
第8章 優秀児
第9章 虚弱児・神経質児
第10章 盲児と弱視児
第11章 聾児・難聴
第12章 肢体不自由児
第13章 言語障害(吃児童)

です。今の臨床心理学の本の目次とは全く異なりますね。

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廃棄本で貰った本の中に鈴木清他著『心理療法の技術』日本文化科学社、1961年出版、というのがありました。なんと、松原達哉氏が引用と参考文献を手がけています。学生だったのかな?
その本の第2章相談面接法 第3節非指示的相談面接法の原理の中に、面白い記述がありました。
「非指示的相談面接法の技術」という中に
(1)単純な受容
(2)内容の繰り返し
(3)感情の反射および感情の明確化
(4)非指示的なリード
(5)場面構成
(6)元気づけ
(7)質問に対する応答
というものです。単純な受容の中に、その技術として「来談者の発言に対して、相談者が『フムフム』『ハァ』『ハァハァ』などと応答して、欄段者の発言内容を理解したことを伝える方法である」(p22)とあります。他にも「非指示的なリード」って言葉として矛盾していませんか?場面構成は内容的には分からなくもなかったのですが、最後のほうにびっくりな記述が…
〔例2〕
来『このつぎに来る時には、もっとよい考えが出そうな気がします。』
相『来るのだったら、来週の金曜日のこの時間に来なさい』
来『はい、かしこまりました』
相『来るか来ないかは、あなたが決めることなんですよ』
来『僕が決めるんですか』
相『そう。私は、あなたのためにできるだけのことを喜んでしますよ』
来『分かりました。先生。きっと参ります。』(p26)


この「相『来るのだったら、来週の金曜日のこの時間に来なさい』」って来談者中心療法の技術??

この本がどれだけ日本に影響を持ったのかがまだ分かりません。著者たちは東京教育大の教授たちです。影響力はあったように思います。

ちなみに鈴木清先生を調べてみました。フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』で…鈴木清さんは教育学者だそうです。
鈴木清(すずき きよし、1906年10月15日 - 1982年9月2日)は、日本の教育学者。東京教育大学名誉教授、元東京女子体育大学学長(在任期間: 1970年 - 1980年)。静岡県出身。東京文理科大学卒業。
横浜国立大学教授、東京教育大学教授などを経て、東京女子体育大学教授に就任。1974年、東京都立高等学校入学者選抜研究協議会会長に就任し、学校群制度廃止・新学区制導入などを推進したことでも知られる。


ちなみにこの2章を書いた人は、
古屋健治(1926-)ロジャーズ全集の訳にも加わっている人で、山梨大学の教育学部の先生らしいです。
杉山三郎・・・情報ネットでは見つからず
堅田明義(1935-)金城大学社会福祉学部名誉教授らしいです。

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