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鸚鵡小町、観てきました

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土曜日、「福岡観世会定期能」に行ってきました。
今日のメインはお能「鸚鵡小町」
福岡観世会H28

このお話は、番組によると…
陽成天皇は和歌の道への思い深く、優れた歌を求め、撰ばれておりました。
そこで昔は歌が上手く、現在は100歳となり、落ぶれた身となっている小野小町のことを思い出し、新大納言行家を使、天皇からの歌を伝え、小町からの返歌の出来栄えを見てみようということになります。 
行家は近江の関寺へ小野小町に会いに行きます。
天皇の詠んだ和歌は「雲の上はありし昔に変わらねど 見し玉廉の 内やゆかしき」
小町の変化は一文字を変えたもの「内やゆかしき」を「内ぞゆかしき」に…
これは鸚鵡返しの返歌だと小町は言います。
そして行家の求めに応じて在原業平が玉津島明神で舞った法楽の舞を舞ってみます。
その後行家を見送った小町は、関町の庵へよろよろと帰って行きます。

っていうお話。
メインは100歳の小町が舞をする場面。
杖をつきながらの舞です。
お能では生き霊や死んだ霊などの舞が多いように思います。
でも小町は生きており、そして怨念とかではないです。
100歳という歳で舞を舞う。
その舞には生き霊や霊が持つような派手さや人をどうにかしてやろうっていう念のようなものではありません。
最初、何かわからないモノに惹きつけられる感じで見ていました。
そして、杖をつきながら舞う女性の、しかも100歳で、きっと若い時は綺麗に舞っていたであろう姿を思いながら舞う女性の気持ちを考え始めました。
女性の使っている杖がものすごく細いのです。
なんかそれも気になって…
凛としたいうか、芯のある女性。
杖をつきながら舞う女性。
単純に見ていて私もこのような素敵な形でプライドを持って生きていける女性になりたいなって思いました。
この女性の舞を表現する小鼓や笛の音。
いつもの音色と違っていました。
強くない音。
でも強い音。
この音が魅力でした。
小町の心を表現している音でした。
ただ私としてこの演目が目の前で現在演奏していらっしゃる小鼓 飯田清一、笛 藤田六郎兵衞のメンバーで大鼓が亀井忠雄先生だったらどうだったかなとか亀井広忠さんだったらどうだったかなって思ってしまいました。

このお能を見終わって思ったこと…
もう一度見たい。
もう一度観たら小町の気持ちとかもう少し分かるかなって…

お能を観ながら、今感じていることをメモらなきゃって思ったのも初めてでした。
私にとって何か心に残る、そんなお能でした。
もう一度観たいなぁ
 

第17回花の会に行ってきました

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今日は福岡の大濠公園能楽堂で「第17回花の会」が開催されました。
1部と2部の2回公演。
私は両方とも拝見しました。
 
花の会
花の会裏


一部の「墨塗り」っていう狂言。
都でのお仕事が終わった大名が、都にいる間共にいた女性に別れを言いに行くのですが、女性が泣き真似して水で目を濡らしています。そのことに気がついた太郎冠者が水を墨汁に変えてしまい、何も知らない女性が泣き真似で涙をつけると顔が黒くなり…泣き真似がバレた女性が怒って太郎冠者と大名にも墨汁をつけてしまうっていう狂言。
面白かった。
最後にみんなのお顔に墨汁がついて…この後のお能に萬斎さんでるのにすぐ取れるのかなって心配になってしまいました。

お能「箱崎」は綺麗なお能でした。
特に神功皇后は綺麗でした。
内容的には、個人的に神功皇后が三学の経文を箱に入れってあるところの三学の経文を見てみたいなって思いました。
それぞれの経文を壬生忠岑が読んでいる時の神功皇后の舞。
それぞれの経文の内容を表しているのかなって思いながら拝見したけど、わた氏には分からなかった…

2部は出演能楽師によるワークショップから始まりました。
そして舞囃子、狂言、能の順番で…
舞囃子は坂口貴信師による「唐船」。
綺麗な舞でした。
なんの舞台演出もない中で、それらが想像できる舞やお囃子があることがすごいなって思いました。

狂言「佐渡狐」。
これは何度か見ている演目。
とても面白いですよね〜〜〜
ただ残念なことに、狐はこういうものって一生懸命佐渡の百姓である萬斎さんが言っているのですが、ちょうど柱があって萬斎さんの表情があまり見えませんでした。

最後のお能「小鍛冶」。
とても短く感じたお能でした。
あれ?もう終わっちゃうのっていう感想。
もう少し観ていたくなるお能でした。

1部と2部の間で建物から出されるのかなって思ったけど、だされることもなく間の休憩時間は能楽堂で統計のお勉強。
IMG_5087

自分の勉強熱心さに驚かされました。
 
今月のお能鑑賞はこれで終わり。
来月はあったっけな???
5月にはまたあります。
福岡に来て、たくさんお能に触れるようになりました。
お稽古しているからだけどね! 

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東京のMUGEN能の感想をまだ書いていなかったことに気がついた!
で、書こうと思うけど、時間がない。
一応年の瀬のお片づけ中。

京都のMUGEN能は、鼓のお稽古仲間と一緒に見に行って
福岡のMUGEN能は、大学院生と一緒に見に行って
東京のMUGEN能は…
母や知人、母の友人と大勢の知り合いと一緒でした。
そして…
当日になって一人行かれない方が出てきて、当日探しても見つからない!
で、突然思ったのが、弟の長男。
なんとなく甥っ子くんが一緒に行かないのかなって思って電話してみたら、OKのお返事。
母と甥っ子を車で迎えに行き、梅若能楽堂へ。

小学校1年生の甥っ子がどのような感想を持つか、とっても不安だったのが正直なところ…
多分、「劇を観に行く」っていう気持ちで行った甥っ子は、年齢が上の人ばかりの能楽堂で驚き、そして中では着物着た妙齢の方に
「いくつ?」
とか、
「偉いわね〜」
とか言われて、彼の緊張はすごかったと思う。
1階がロビーでそのにテレビがあり、舞台が映っているのを見つけた甥っ子は真剣に見ていました。
そして、2階の舞台へ。
私たちの席は正面。
そして私たちの前は、誰もいなかったのです。
お能が始まって、前の座席に顎をつけて真剣に見ていました。
途中、持ってきた本を読むか聞いてもNoの返事。
途中、寝てもいたけどね。

でも、緊張した顔でずっと見て、社交もして…
帰りには楽屋口に挨拶にも行って…

帰りの車の中で、
「どうだった?」
って聞くと、
「普通」
との返事。
普通っていうのは悪くはない。
で、車で家まで送って、いざ出ようと思ったら、私たちに向かって
「また行く」
との声をかけてくれました。

初めてのお能がMUGEN能。
そして一流の方々のお能に触れたことは彼にとって「また行く」って思う経験になってくれたこと、とても嬉しかった。

来年、東京で舞台があったら、また誘うと思っております。

って全然舞台とは関係ない感想です。
でも私とては、甥っ子との観劇はとても素敵な経験でした。 

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この週末は、Mugen能を観に京都に行ってきました。

翁、高砂、末広かり(狂言)、自然居士
という豪華なメニュー。
翁という演目は、その上演の前に精進潔斎というものをするそうです。これは肉食をたち、行いを清めることだそうで、「翁」はそれだけ神聖なお能だそうです。
「能にして能にあらず」と言われている別格の一曲でもあり、能の原点だって。
演者は神となって、天下泰平、国土安穏を祈祷する舞をするそうです。
小鼓はいつも一人だけど、この翁には3人いました。
兎に角、いつもの舞台とは違いました。
迫力もあるし、静も動もあり、全く飽きない!
なんとも言えない不思議な魅力がある舞台でした。

末広かりは、面白かった。
茂山逸平さんの狂言は以前もどこかで見たことあるけど、彼のテンポは好きだなぁ〜〜〜〜。

自然居士。
これはお見事でした。(素人が偉そうですみません!)
シテ方の面が珍しい面。
そして、シテ方の坂口貴信さんの一部にその面がなっているような感じを受けました。
坂口さんが演じている自然居士は、女性の優しさと男性の強さを併せ持つ雰囲気を醸し出していました。
坂口さんの存在感がとても綺麗でした。
坂口貴信さんの舞台は何度も拝見しましたが、今回のが一番好きだったかも!
囃子方も凄かった!
囃子方(笛、小鼓、大鼓)の皆さんが技で戦っている感じがしました。
一ミリの隙間のない感じ。
声や音のハリ。
凛とした音。

このMugen能はどれをとっても本当に真剣勝負の戦いでした。
なので、寝不足+福岡からの旅でも全く眠たくなりませんでした。
初めてかも、全く寝なかった舞台って。
それだけ舞台の方々の真剣さが私に伝わったのだと思います。

これから福岡と東京でこの舞台があるけど、演目も演者さんも違うので、制覇したいな!


 

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昨夜、友達とまた乱能について話しをしました。
特に今回は「安宅」について…
そして一つまた言語化出来ていなかったことが、言語化できたので、ここに記しておきます。

カウンセリングにはいくつかの枠組みってあります。
1回50分という時間枠
どのような頻度でカウンセリングを行うかという枠組み (例えば、週1回とか隔週とか…)
カウンセリングを行う場所という枠組み
などです。
そしてこの枠組みがあるから、クライアントさんは安心して話すことができます。

乱能にも枠組みがあるって思いました。
大きな枠組みは、鎌倉能舞台という枠組みであり、そこにいらっしゃるスタッフの方々。
そしてその枠組みの内側にある次の枠組みが、「武蔵坊弁慶」、「源義経」、「冨樫某」、「強力」の4人の方々の真摯な取り組み。
このしっかりとした枠組みがあったから、山伏たちの動きが笑いになったり、全体に安心感のある笑いが得られたのだと思いました。

そしてこれに気がついてから、また思ったこと。
自分の周りにある枠組みに気がつき、それを大切にするということが互いの信頼感を生むのでは…

クライアントは50分という時間枠を知っています。
カウンセリングを大切に思ってくれた時、その時間枠を大切に守ってくれます。
また時間枠をクライアントが忘れていても、私たちカウンセラーがその時間枠を伝えても、そこに異論をつけるクライアントはあまりいません。
それは、その時間を大切にしているし、お互いに敬意を表しているからだと思います。

乱能も、「鎌倉能舞台」のキャスティングがそれぞれの能楽師の方への期待であり信頼。
そしてそれに応えるようにして 「武蔵坊弁慶」、「源義経」、「冨樫某」、「強力」の方々が真摯に取り組む。

こう書いていて、別にカウンセリングが乱能だけではないなって思いました。

家族や私の周りの人間関係。
そこにも枠組みがあるなって。
そしてお互いにその関係を大切にするからこそ、そこに存在する枠組みを大切にし、尊重するんだなって。
それが尊重されなかったら、その関係は終わるんだと思います。

終わるんだって書くと寂しいけど、そうなんだろうなぁ〜〜〜。
クライアントが時間枠を守れなかったりすると、そのことを話題にしたり、時にはカウンセリングの中断をこちら側から提案することもあります。

カウンセリングも乱能も日常も人間関係だなって…
というか、能楽の世界って私たちの日常なのかな???

 

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